(腎臓、尿管、膀胱、尿道)
(副腎)
(前立腺、精巣、陰嚢、陰茎)
尿路結石症
腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石
排尿障害
前立腺肥大症・過活動膀胱・神経因性膀胱・尿道狭窄
腫瘍疾患
副腎腫瘍・腎がん(腎臓がん)・腎盂がん・尿管がん・膀胱がん・前立腺がん・尿道がん・陰茎腫瘍・
精巣腫瘍・後腹膜腫瘍・腎血管筋脂肪腫
腎機能障害
慢性腎不全(慢性腎臓病)
感染症
膀胱炎・腎盂腎炎・尿道炎・包皮炎・精巣上体炎・前立腺炎
性行為感染症(性病)
淋病(淋菌性尿道炎)・クラミジア・梅毒・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・トリコモナス
女性泌尿器疾患
腹圧性尿失禁・尿道カルンクル
その他泌尿器疾患
腎嚢胞・尿管狭窄・膀胱尿管逆流症・膀胱憩室・尿道憩室・陰嚢水腫・停留精巣・精索捻転・
精索静脈瘤・夜尿症・包茎・カンジダ症
膀胱炎とは、膀胱の中で細菌が繁殖し、膀胱内の粘膜に炎症を起こす病気です。
特に女性は、尿道が短く、細菌が膀胱まで簡単に到達するため、かかりやすい病気です。
ほとんどの場合、細菌は尿とともに膀胱の外へ排出されますが、体調不良や尿を我慢し続けると、細菌が繁殖し膀胱炎になります。
膀胱炎は、体内に潜む細菌が、尿道から膀胱に侵入した時に多く起こる病気で、特に女性に多く起こります。
また、以下のような場合、膀胱炎になりやすくなります。
その他、白血球や、炎症を起こして剥がれた膀胱の粘膜が混ざることで尿が白濁したり、においがきつくなることもあります。
また、基本的に発熱の症状はありませんが、腰痛や発熱といった症状が現れた場合、腎盂腎炎になっている場合があります。
膀胱炎を引き起こす細菌などを殺す抗生物質や抗菌薬の飲み薬を使って、炎症を抑える治療を行います。
治療開始後3日以内、遅くとも1週間以内には症状が治まってきます。
膀胱炎は妊娠可能な年齢の女性が発症するケースが多くありますが、妊婦には禁忌とされる薬を使用する場合があるため、妊娠の可能性の有無を必ず医師に伝えてください。その場合は妊娠中でも安全とされる抗生物質を使用します。
また、治療中は水分を多く摂取し、尿を多く出すことで、細菌の排出を促すようにしましょう。
過活動膀胱とは、尿が溜まっていなくても、膀胱が勝手に収縮する病気です。
日本で約800万人が罹患していると言われ、トイレが近い、急に尿意が起こると
いった症状があります。
40代から増え始め、80歳以上では4割以上が罹患しているとされています。
膀胱炎とは異なり、男女とも罹患率はほぼ同じと推定されています。
膀胱に尿がたまると、神経を通して脳へ信号が伝わり、脳から神経に指令が出て、尿の出口である尿道周辺の筋肉を緩めるとともに、膀胱の筋肉を縮めて尿を排出します。そのため、脳と膀胱を結ぶ神経に異常がある場合、過活動膀胱になりやすくなります。
過活動膀胱の患者様のうち、約半数はトイレに間に合わずに漏らしてしまう切迫性尿失禁があることがわかっています。
強い尿意を催しても1回の排尿量が少ないため、何度もトイレに行かなければならないのもこの病気の特徴です。
過活動膀胱は、薬を使って症状を改善していく治療が一般的です。
抗コリン薬という、排尿に関係する筋肉をコントロールする自律神経に作用し、膀胱の過剰な収縮を抑える薬を使用します。
また、最近では膀胱の筋肉を緩める働きがあるβ3受容体作動薬という新しい薬も開発されています。
また、投薬治療と並行して、尿意を我慢する時間を少しずつ伸ばす膀胱訓練、排尿と関連する骨盤底筋を鍛えるトレーニングを行うこともあります。
加齢が原因の場合、完全な回復は難しいですが、こうしたトレーニングを行うことで症状を改善できる場合があります。