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仁楡会札幌病院 TEL 011-814-9911
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仁楡会病院は2021年8月から仁楡会札幌病院に改名して新築移転しました。

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尿路結石症



尿路結石症について


1.尿路結石症とは、どんな病気か
腎臓から尿道に至る尿の通り路に結石ができる病気を尿路結石症といいます。尿路結石症は、結石のある部位により腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石などに分けられます。
結石は腎臓で尿の成分が固まってできたものです。なぜできるのかついては、まだはっきりと解明されていませんが、おおよそ次のような過程で結石ができると考えられています。
ふつう、尿の中にはカルシウム、シュウ酸、尿酸などの結石のもとになる成分のほかに、クエン酸、マグネシウムなど結石形成を抑える働きをもつ、いろいろな無機あるいは有機物質が溶け込んでいます。そのため、何かのきっかけで尿の組成バランスが崩れたり、尿のpHが酸性やアルカリ性に傾いたり、尿の流れが停滞したりすると、腎臓で結晶ができやすくなります。そしてこの結晶が核となり、成長と凝集、結石化というステップを経て結石が形成されます。

2.結石の成分とは
結石の成分は約80%がリン酸カルシウム、シュウ酸カルシウムです。成分によってX線写真によく写る結石と写りにくい結石があります。
(1) X線写真によく写る結石
 【シュウ酸カルシウム】 褐色で硬い
 【リン酸カルシウム】 白色に近い
 【リン酸マグネシウムアンモニウム】 表面が粗で黄色
(2) X線写真に写りにくい結石
 【尿酸】 黄白色で硬く表面は平滑
 【シスチン】 黄褐色で光沢があり表面が顆粒状
 【キサンチン】 軟らかな黄色

3.結石を放置しているとどのような影響があるか
(1) 排尿に伴うトラブル(尿が出づらい)
(2) 細菌感染
(3) 水腎症(腎盂が腫れる)→腎機能低下→尿毒症
以上のような合併症を起こすこともあります。

4.主な症状
結石の主な症状は痛みと血尿ですが、結石の部位や大きさなどによって違います。

結石の部位
(1) 腎臓結石
血尿は肉眼でわかるものから、わからないものまで様々です。腎杯結石はあまり症状を示しません。腎盂結石が腎盂内で移動するような時、激痛が走ります。
(2) 尿管結石
結石が尿管を閉塞し、尿の流れが妨げられ、腎部、尿管、膀胱に沿って激しい痛みが出て、吐き気を伴います。放置していると治まったり、鈍痛に変わったりします。結石が10㎜以下の場合、痛みとともに排出される場合があります。血尿は痛みの発作時に多くなることが多いです。痛みの強いとき、うつ伏せになり、痛みの強い部分を強く指圧すると一時的に痛みを抑えることができます。
(3) 膀胱結石
痛みは尿管結石のように激しくはありませんが、排尿痛、頻尿、血尿があり、まれに膀胱炎を合併すると、いっそう症状が強くなります。

5.結石ができたら何に気を付けたらよいのでしょう
次の4点に目を向けてください。
(1) 飲水療法
(2) 運動療法
(3) 食事療法
(4) 排尿療法
《治療中》
(1) 飲水療法
・ 尿が濃くなると塩類が沈着しやすくなるので、尿を薄めてたくさん出すことが必要です。
・ 普通の人より多くの水分を取るようにしましょう。
・ 炭酸飲料は満腹感をきたすので、やめた方が良いでしょう。
・ 飲む量と尿の量を比べながら、1日2,000mL(牛乳ビン10本くらい)以上飲むように努めましょう。
   成人男子 1日1,500mL~2,000mL
   成人女子 1日1,000mL~1,500mL
(2) 運動療法
全身運動をすることにより代謝を高め、尿管の働きが活発になり、尿の停滞を防ぎ、結石が出やすくなります。点滴をした後や水分を多く取った後に運動をすると、より効果的です。
・運動の種類
 ① なわとび
 ② 屈伸運動
 ③ 階段昇降
《治療中の注意点》
(1) あなた自身も結石の排出、尿量、尿の色、体温等に注意しましょう。
(2) 網目皿などで尿を濾し、排石の有無を確かめましょう。
(3) 激痛の時は安静に痛みが弱まったら水を飲んだり、運動したりしましょう。
《治療後》
(1) 飲水療法
飲水の十分な習慣をつけ、特に発汗の多い仕事についている方は発汗にあわせて補給し、濃縮尿にならないように気をつけましょう。
(2) 運動療法
毎日適度な運動をすることが、結石の再発を防ぎます。
(3) 食事療法
同じ食品にかたよらず、バランスのとれた食事をしてください。次にあげる食品の極端な取り過ぎは控えた方が良いでしょう。
・ 動物性蛋白(肉類)の取り過ぎや、逆に生野菜の取り過ぎに注意してください。
・ カルシウムも取り過ぎはよくないですが、必要量(600mg/1日)は摂取してください。
・ ビールは尿量増加にはよいですが、尿酸を多く含むため結石形成の原因になるので控えてください。
(4) 排尿療法
尿を膀胱内にとどめて我慢すると、濃縮尿となり感染尿となり感染も起こしやすく、結石も形成しやすくなります。少なくとも飲水している日中は3~4時間毎にトイレに行く習慣をつけましょう。
※ 疑問点があれば主治医と相談してください。
《治療後の注意点》
(1) 薬が処方された場合は、忘れずに飲みましょう。
(2) 結石は繰り返し出来ることもあります。定期的に受診してください。また、血尿、痛み、微熱などあった時は要注意です。放置せず、早めに受診してください。

6.排石しない時の治療
(1) 外来通院での治療が可能な体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)
  ※結石部位により他の方法を合わせて行う場合があります。
(2) 軟性内視鏡とホルミウムYAGレーザーを組み合わせた経尿道的尿路結石除去術(f-TUL)
(3) 経皮的尿路結石除去術(PNL)と経尿道的尿路結石除去術(f-TUL)を同時に行う最新手術(ECIRS)
(4) 結石のある部位の切石術



体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)


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原理
衝撃波は衝撃波ジェネレーターで水中放電され、注入されたゴムのクッションを通して患者さんの体内へ伝達されます。
収束された衝撃波によって結石が破砕されます。

適応
腎臓および尿管内の結石が体外衝撃波結石破砕術の対象になりますが、結石の大きさや、部位(骨と重なる位置)、X線で見えない結石については、本治療法の適応にならないこともあるので、入院の上、他の治療法を併用したり、他院へ紹介することもあります。

治療
外来通院による治療が可能です。
坐薬または注射などの鎮痛剤を使用して行います。
結石は衝撃波によって砕石され、砂状となって尿とともに自然流出されます。

副作用
砕石後、血尿がみられますが、普通は数日内に消失します。38℃以上の発熱や腰痛を訴える方もありますが、大半は鎮痛・解熱剤のみで消失されます。
血尿、発熱、疼痛症状が強かったり、数日以上続く場合には入院が必要になることもあります。

治療後の日常生活
・日常生活での制限は一切ありません。
・飲水を多くし、自然排石を促すようにします。
・排石後、利尿剤、抗菌剤などの薬が処方されることがあります。
・排石を自覚し採取できた場合は病院にご持参ください。結石の成分を調べます。

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